沖縄にコンクリート住宅が多い理由、特徴と寿命

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沖縄にコンクリート住宅が多い理由

沖縄県は、日本の中でも亜熱帯の気候に属しており、台風や強風が非常に多い地域の特性を持っています。そのため、強度が高く耐久性に優れたコンクリート製の住宅が多くなっています。

そして亜熱帯の気候の特徴は高温多湿であり、温帯である本州とはまた異なった生態系が広がっています。シロアリ被害が本州と比べ発生しやすく、木造建築では傷むスピードが速いのもコンクリート住宅が普及した理由の一つとして挙げられています。

また、コンクリートは断熱性能が高く保温性にも優れていることから、屋内の温度を一定に保つことができるメリットなども持っています。暑さが厳しい沖縄でコンクリート住宅が広く普及したのも、こちらの理由が大きく寄与しているでしょう。

コンクリート住宅の特徴

断熱性能、保温性のほかには、防音性、メンテナンスの容易さなどがコンクリート住宅の特徴として挙げられます。外壁や屋根の塗装、メンテナンスの頻度は本州に多い木造建築と比べて少なく済み、トータルコストが抑えられるのがコンクリート住宅の魅力的な特徴でしょう。

また、元々ある素材を加工する必要がある木造建築に比べると、設計についての自由度が高い点もコンクリート住宅の特徴です。デザイン性の高いおしゃれな建築をしたいのであれば、コンクリートでの建築はおすすめの手段と言えます。

コンクリート住宅の寿命

コンクリート住宅の寿命は長く、適切なメンテナスを施し続けた場合50年以上は保つと言われています。台風や強風による被害を受けてもダメージが少ないこと、耐火性が高いことなどが理由で長く住むことができますので、コンクリート住宅が多い地域では親子にわたって家を受け継いでいる人も少なくありません。

資材の関係から建築コストは高くなってしまいがちですが、その分メンテナンス費用が抑えられる、長く住めるといったことを考えると、メリットが大きく感じられるのではないでしょうか。

ただし、コンクリート住宅は吸水性が高く、カビが発生しやすいというデメリットも持っています。特に沖縄は高温多湿ですから、湿気対策、カビ対策はしっかり行う必要がありますので、注意しましょう。

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